毎日使う冷蔵庫ですが、その裏側を掃除したことはありますか?
冷蔵庫の裏側はホコリが溜まりやすく、放置すると火災リスクの増大や電気代の増加につながる、非常に重要なメンテナンスエリアです。この記事では、なぜ年1回の掃除が推奨されるのか、具体的な手順と併せて解説します。
冷蔵庫裏の掃除が必要な理由

冷蔵庫の裏側や下部には、冷却に必要なコンデンサー(放熱板)やコンプレッサーといった重要なパーツが収められています。ここにホコリが溜まると、さまざまな問題が発生します。
放置によるリスクとは?
冷蔵庫裏のホコリを放置することによる最大のリスクは、発火です。
- 火災リスクの増大
ホコリがコンデンサーやモーターに付着すると、放熱が妨げられ、部品が異常に加熱されます。この熱がホコリに引火し、火災につながる可能性があります。特に冷蔵庫は24時間稼働しているため、常にリスクを抱えることになります。 - 電気代の増加
放熱効率が落ちると、庫内を冷やすためにコンプレッサーがより長く、より強力に稼働しなければなりません。結果として無駄な電力を消費し、電気代が高くなります。 - 故障の原因
部品に負荷がかかり続けることで、冷蔵庫本体の寿命が短くなったり、故障の原因になったりします。
年1回の掃除がベストな理由
年1回の掃除、特に年末の大掃除の時期に実施するのが最適です。
- 冷却効率の維持
1年に一度ホコリを除去することで、冷却効率を高い水準で維持でき、上記のような電気代の無駄遣いを防げます。 - 安全性の確保
火災の最大の原因となるホコリの蓄積を防ぎ、安全性を確保できます。 - 結露しやすい時期の対策
日本の湿度の高い季節や冬場の結露対策を兼ねることもできます。
掃除を怠ると発生する問題
ホコリ以外にも、湿気や食べ物のカスが原因で以下のような問題が発生します。
- 異臭の発生
排水を受け止めるドレンパン(機種による)に溜まった水やホコリが原因でカビや悪臭が発生することがあります。 - 虫・ダニの発生
ホコリを好むダニや、温かい場所を好むゴキブリなどの害虫にとって、冷蔵庫裏は格好の住処となります。
掃除の手順と必要アイテム
冷蔵庫裏の掃除は、安全に配慮すれば自分でも十分可能です。
冷蔵庫裏の掃除方法
【重要】作業前の安全確認
- コンセントを抜く
感電や漏電を防ぐため、必ずコンセントを抜いて電源を完全に切ります。 - 冷蔵庫の移動
冷蔵庫を壁から十分に離して、裏側と側面が見えるように移動させます。移動の際は、床を傷つけないよう慎重に動かしましょう。
【掃除手順】
- ホコリの除去
掃除機に隙間ノズルを装着し、裏側、特に下部の排熱口周辺に溜まったホコリを吸い取ります。コンデンサーのフィン(放熱板)の間は、ブラシで掻き出しながら吸い取ると効果的です。 - 拭き掃除
固く絞った雑巾で、本体裏側や側面の壁、床に付着した汚れを拭き取ります。 - 移動の完了
掃除が終わったら、壁との間に適切な隙間(5~10cm程度)を空けて元の位置に戻し、コンセントを差し込みます。
背面カバーの外し方
冷蔵庫の背面には、コンプレッサーなどを保護するためのカバー(パネル)が付いています。
- 基本的に外さないのが原則
メーカーや機種によっては、ユーザーが開けることを想定していない場合があり、無理に外すと保証対象外となることがあります。 - 内部の掃除はプロに依頼
内部のコンデンサーやドレンパンに直接触れて掃除したい場合は、感電や破損のリスクを避けるため、専門の業者に依頼することを強く推奨します。
掃除に必要な道具リスト
| 道具 | 用途 |
|---|---|
| 掃除機 | 溜まったホコリの吸引 |
| 隙間ノズル | 狭い排熱口やコンデンサーの隙間用 |
| 長めのブラシ | ホコリを掻き出す(古い歯ブラシ等でも可) |
| 雑巾(数枚) | 拭き掃除用 |
| 軍手 | 手を保護し、細かいホコリを取る |
掃除頻度とコツ

定期的な掃除が効果的な理由
年1回の大掃除に加え、冷蔵庫を動かさなくてもできる簡単な手入れを四半期(3ヶ月)に一度行うと、常に高い冷却効率を保てます。
- 手軽な掃除
冷蔵庫の下部にある前面の通気口(排熱口)のホコリを掃除機で吸い取るだけでも効果があります。
効果的に掃除するためのコツ
- 側面も拭く
冷蔵庫は裏側だけでなく、側面からも放熱しています。側面と壁の間のホコリも忘れずに拭き取りましょう。 - 冷蔵庫用キャスターの活用
冷蔵庫の下に専用のキャスターやスライダーを設置しておくと、移動が非常に楽になり、掃除のハードルが下がります。
掃除をスムーズにする便利アイテム
- 伸縮式ホコリ取りモップ
冷蔵庫を動かさなくても、隙間に差し込んでホコリを絡め取ることができます。 - ロングフレキシブルノズル
掃除機のノズルを延長し、奥まった場所のホコリを効率よく吸い込めます。
ホコリやカビの原因と対策
ホコリが冷蔵庫裏にたまる理由
冷蔵庫は稼働中、コンプレッサーを冷やすために空気を取り込み、熱を放出するという動作を繰り返しています。この空気の循環によって、室内のホコリが冷蔵庫裏の静電気を帯びた部品に吸い寄せられて付着します。
カビの発生を防ぐために
冷蔵庫の裏側やドレンパン周辺は結露などで湿気が溜まりやすい場所です。
- 結露水の管理
結露水が流れるドレンホースやドレンパン(水を溜める受け皿)がある場合は、定期的にチェックし、水が溜まりすぎていないか確認しましょう。 - 通気性の確保
壁との隙間を適切に確保し、湿気がこもらないようにすることが重要です。
ダニや悪臭の予防対策
冷蔵庫の周辺に食べこぼしや生ゴミなどが落ちていないか確認し、清潔に保ちましょう。裏側のホコリを徹底的に除去するだけでも、害虫の住処を奪うことになり、予防に繋がります。
掃除と暮らしの安全性
火災リスクと掃除の関連
冷蔵庫の火災は、電気機器の火災の中でも発生件数が少なくありません。その多くが、裏側のコンデンサー付近のホコリに引火することで発生します。年1回の掃除は、暮らしの安全保障そのものです。
冷蔵庫の電気代を減らす方法
ホコリの掃除で放熱効率が回復すると、年間数千円単位で電気代を節約できる可能性があります。
- 効率アップの原理
ホコリ除去 → 放熱スムーズ → コンプレッサーの稼働時間短縮 → 消費電力ダウン
安心して使うための冷蔵庫手入れ法
掃除と合わせて、冷蔵庫の側面に物を置かないことも大切です。物が置かれると、そこからの放熱が妨げられ、効率が低下します。
業者に依頼するメリット

プロに掃除を依頼する際の注意点
「冷蔵庫裏」の掃除を業者に依頼する場合、多くは「冷蔵庫クリーニング」として承られます。この作業には、背面カバーを外し、内部のドレンパンや手の届きにくいコンデンサーまで徹底的に掃除する作業が含まれます。
メリット
- 安全かつ徹底的
感電や部品の破損リスクなく、内部まで完璧に掃除できます。 - 手間いらず
重い冷蔵庫の移動や、面倒なホコリ除去の手間が一切かかりません。
業者選びのポイント
- 実績と評判
冷蔵庫クリーニングの実績が豊富で、口コミの良い業者を選びましょう。 - 損害賠償保険の有無
万が一、作業中に冷蔵庫が故障した場合に備え、賠償保険に加入しているか確認しましょう。 - 作業範囲の確認
どこまで分解して掃除するのか、事前に料金と作業範囲を明確にしておくことが重要です。
掃除後の持続的な管理法
掃除した後の維持管理
- 壁との隙間
冷蔵庫を戻す際、壁との間に指4~5本分(約10cm)程度の隙間を必ず空けて設置しましょう。これにより、空気の通り道が確保され、ホコリの蓄積や熱ごもりを防げます。 - ホコリ防止シート
裏側の床に、ホコリをキャッチしやすいシートを敷いておくのも効果的です。
定期チェックのスケジュール作成
年に一度(年末など)を「冷蔵庫裏掃除の日」としてカレンダーに組み込むことで、メンテナンスを習慣化し、常に安全で経済的な冷蔵庫の運用を目指しましょう。

